大まかなキャリア論について
■時に感じる「あー仕事がいやだ」「朝会社に行きたくない」「こんなに辛いなら転職した方が・・・」というネガティブな感情。まず最初に、このような感情は人間なので抱いても当然です!私も上司に酷く怒られた時、多くの会議や業務に忙殺されたとき、数字に追われている時等、それこそ数え上げればキリがないですが、このような感情に襲われることは多々あります。しかし「あーまたこの感情かー、ちょっと冷静にならないと」と他人事のように処理するようにしています。そのように考えるに至っては以下の大きな概念を持っているからです。
【そもそも仕事を選ぶ上での大きな2つの軸とは】
・皆さん答えのない「キャリア」や「天職」について悩み、思いを巡らし、でも答えがでず悶々。。。このようなケースは真面目な銀行員にはありがちな思考です。「俺って銀行員向いてないよな」「私ってこういうこまごました業務とか人間関係苦手なんだよな」と。ややもするとネガティブな出来事が一つでも起こると「あーだから銀行員って辛いんだよ」と一直線に思考がいってしまいがちです。しかし論理的に考察すると、キャリアとは以下の項目について考えることではないでしょうか。
①「業務や分野そのものに興味・関心・好奇心が存在するか」
・銀行員であれば、金融や経済に対する興味、企業経営に関する純粋な関心といったところでしょうか。
②「職場の人間関係や働き方が余程ひどくないか(ブラック企業ではないか)」
・これはいわずもがな100点満点はありえません。余程ひどくなければまあいいかくらいで考えるようにしましょう。
ここで大切なのは、②についての問題でやる気をなくしたのに(例えば上司に怒られたとか)、その出来事だけを取って、あたかも銀行員としての自分の適性や、純粋な業務に関する興味や好奇心も実はないのではと拡大解釈してしまうものです。人間は感情の生き物なので、まあ仕方がないとも言えますが、このような時は冷静に一歩立ち止まって考えてみましょう。「俺は単純に②で苦しんで苛立っているだけ?」「いろいろ辛いけど①はなくなっていないな」と。ここは大事なポイントです。②というのは時間とともに移ろいます。自分だけでなく他人も人事異動があり、1年後の上司や部下が今と同じとも限りません。良い時期も悪い時期もずっとは続かないのです。これは会社が変わっても同じことで、余程ひどい会社でなければある意味おみくじのようなもの、淡々と受け流すしかありません。②を理由に転職を検討しても、別の会社でおみくじを引き続けることに変わりはありません。
問題は①です。これについても波はあるでしょうが、全くこの分野に興味が持てない、知的好奇心がとにかく1%も湧かないということであれば、別の業界や職種への転職、社内異動を打診すべきでしょう。この場合同じ業界の別会社に転職しても解決策にはなりません。別会社でもほぼ同じ業務、分野を扱うわけで②が変わるだけですからね。
①は最初から興味がある場合と、最初はなかったけど時間がたって関心が向いてくるというケースがあるので、ある意味焦らず少しずつ自分の中の好奇心を育てていくくらいの意気込みでいいでしょう。心理学の分野でも始める前に情熱があるのではなく、なんやかんややってる最中に気づいたら情熱が育っていたというのが人間のパターンらしいです。
【まとめ】
長くなりましたが、まとめとなります。
■短期的な感情でキャリアを大袈裟に捉えない。
■苦しんでいるのは①なのか②なのか冷静に判断
■①が最初あまりなくても焦らず育てていこう
■①も②も絶望的ならさっさと転職して別分野に。
それでは金融マンの皆さま、またお会いしましょう。
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